6月の京都は、まるで梅雨が明けたかのような夏の日差しが降り注いでおります。
皆さまお元気でお過ごしでしょうか。
さて今回は、京都の夏の風物詩である、祇園祭りと はも料理の密接な関係についてご紹介いたします。
日本三大祭りの一つにあげられる祇園祭りですが、よく知られる16日の宵山、翌日の山鉾巡行だけでなく、7月1日(吉符入)から31日(疫神社夏越祭)まで、1ヶ月にわたって祭事がくりひろげられる壮大なお祭りです。
また、山鉾行事は、国の重要無形民俗文化財に指定されたほか、平成21年にはユネスコの無形文化遺産に登録され世界的にも重要な文化遺産として認識されるようになりました。
そんな歴史、伝統をもつ祇園祭りですが、長いお祭り期間の間に「はも」を食す慣わしがあり、俗に"はも祭り"と言われていることをみなさんご存知でしょうか?
なぜ祇園祭りの時期に、たくさんの はもが食べられ、夏の京都に欠かせない存在になったかと言うと・・・。
今日のような交通手段がなかった いにしえ には、海から遠い京都では新鮮な魚介類を手に入れることは難しいことでした。特に祇園祭りを迎える夏には、道中で多くの魚たちが息絶える中、生命力の強い はも だけが瀬戸内や明石から生きたままやって来たそうです。
その生命力の強さたるや、鮮度を保つために絞めた後も咬みついてくるそうで、名前の由来も、食(は)む(咬みつくの意)がなまって"はも"となったとも言われています。
生命力の強い(鰻もそうですが)魚を食べると精が付く という考え方から、京都の人は好んで はも を食していたようです。
また、はも は梅雨の雨を飲んで旨くなると言われており、梅雨の明ける7月になると脂が乗り始め旬となります。
そこから祇園祭りとかけて"はも祭り"となったのでしょう。
しかし はも には、 頭から尾にかけて連なるように生えている小骨があります。食用としては不向きな代物でしたが、京都の職人が試行錯誤の末食べられるようにしたわけです。
「骨切り」と呼ばれるその技術は、皮一枚を残し、はもの身1寸(3.3センチ)の間に包丁でなんと24~26回の切り目を入れていくというスゴ技なのです。骨切りが一人前になるには10年はかかると言われることからも技術の難しさがわかります。
骨切りされた はもを1.5cm~2cmに切り分け、熱湯の中にくぐらせると、皮と身が反り返り 真っ白いお花のような芸術品へと変貌します。
暑い京都の夏には「 はも 」がなくては始まらない。そんな声に応えて、美味しい「 はも料理 」のご紹介をいたします。
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直志庵(じきしあん)
阪急西院駅から歩いて5分ほどの路地裏に在り、隠れ家のような落ち着いた雰囲気で絶品の京料理が味わえます。
これからの季節は、「 旬 」の「 はも料理 」がオススメです。きっと舌鼓を打たれることでしょう。
「直志庵 はものフルコース」お料理の一部をご紹介いたします。
はもと生麩の椀物。繊細なお出汁の味わいが体に染み入ります。
なんとも贅沢な、はものうす造り、落とし、炙りの3種盛り。
はもの源平焼き(はもの山椒焼と白焼き)。もうほっぺたが落ちそうです。
彩り豊かな八寸。黄色いズッキーニの器までいただきました。
お野菜と はもの天ぷら。さっぱりとしていてペロリといただけます。
メインは、はもしゃぶ! はもを最も美味しくたべる食べ方と言われます。 職人さんの手で丁寧に骨切りされた はもたちをお湯にくぐらせると、かわいい白いお花が咲きます。
はもしゃぶのだし汁を使った雑炊の味は、はもの旨味をお米が吸い込んで・・・もう たまりません!
今年の夏は、壮大なお祭りと絶品 はも料理が一度に楽しめる京都でお過ごしになられてはいかがでしょう。
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直志庵「はも料理」付き宿泊プランをご用意しております。おすすめです!
充実の はもづくしフルコースを、是非 ご自身の目と舌でご堪能ください!
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皆さまのお越しを心よりお待ちしております。