京都・一乗寺・詩仙堂からしばらく歩くと、臨済宗南禅寺派 瑞巌山 圓光寺があります。
慶長6年(1601)徳川家康公は国内教学の発展を図るため、閑室元佶(かんしつげんきつ)師を招いて伏見に圓光寺を学校として建立し、その後、 相国寺山内に移り、更に寛文7年(1667)現在の一乗寺小谷町に移転されました。明治維新で荒廃したが、尼衆専門道場として再興され、南禅寺の修行道場で、一般公開はされていなかった寺院。
宗派:臨済宗南禅寺派
山号:瑞巌山(ずいがんさん)
御本尊:千手観世音坐像(伝運慶作)
住所:京都市左京区一乗寺小谷町13
拝観:9:00~17:00,休日・休館 年末 (12月28日~31日)
拝観料:大人 \500
電話:075-781-8025
アクセス:市バス5番 一乗寺下り松町下車徒歩7分/叡山電鉄一乗寺下車徒歩15分
山門(さんもん)
枯山水「奔龍庭(ほんりゅうてい)」
白砂を雲海に見立て、天空を自在に奔る龍を石組であらわした平成の枯山水。龍の頭部と背中付近にそびえ立つ石柱はかつて井戸の部材として使われていたもので、荒く切り立った石柱は龍の周囲に光る稲妻をも表現し、庭園全体に躍動感を与えています。通常、庭園の境界を示すために配されるはずの留め石は置かれずにこの庭園はあえて未完のままとされています。
水琴窟(すいきんくつ)
縁が広い盃型の手水鉢を用いた水琴窟はあまり例が無く、古くから「圓光寺型」として多くの趣味人に愛されてきたそうです。水琴窟は、水滴音を地中に埋めた甕(かめ)に共鳴させてその音を楽しむ、日本庭園文化における最高技法のひとつとされてきました。
庭園もとても美しく、奥には池や竹林もあり、時間を忘れて静かに過ごせます。
ぜひ早起きして澄んだ空気と共に癒されてください。