- 観光情報2018.07.01
- トリップアドバイザーで人気 京都伝統産業ふれあい館
夏本番まであとわずか、日増しに暑くなっていますが、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
本日は、京都伝統産業ふれあい館のご紹介をいたします。
京都は千年の都、歴史的な建造物だけでなく、現代まで時代を超えて連綿と続く伝統技術の世界が多く残された町でもあります。和食なら「京料理」、漆芸なら「京漆器」、その他にも「京焼・清水焼」「京友禅」「西陣織」「京竹工芸」「京象嵌」「京くみひも」「京仏具」・・・京や京都の地名を冠した伝統産業は枚挙に暇がありません。
京都伝統産業ふれあい館は、そのような京都の歴史と文化を伝える伝統工芸品 74品目 約500点 を一堂に集め、その優れた価値や魅力を体系的に紹介する国内でも有数の展示場です。
場所は東山の岡崎、平安神宮にほど近い、京都市勧業館「みやこめっせ」の地下1階にあります。この近辺には多くの美術館や動物園、劇場などが集っており、イベントの開催なども多く年間を通じて賑わうエリアです。
びっくりするのは、これだけの種類、点数の伝統工芸品が "無料" で見られることです!
世界最大の旅の口コミサイト,トリップアドバイザーが発表する「無料観光スポットランキング2017」で、京都伝統産業ふれあい館 は 国内5位に選ばれています。修学院離宮、桂離宮といった名所に次いでランク入りしているのですから その評価の高さが分かります。
では、ふれあい館をご案内しましょう。
広々とした館内に展示されている、扇子、西陣織、陶磁器、組紐、竹工芸、和ろうそく・・・どれをとっても精巧で見事な作品で、美と技が凝縮されていると感じます。
面白いのは、展示されているものの中で、購入できるものもある点です。普通の美術館や博物館ではこうはいきませんね。
単に展示するだけでなく、歴史や制作工程などをわかりやすく解説しているところも魅力です。伝統工芸品は 実に多くの過程を経て完成します。その工程を知ることで、美と技の世界を深く知ることができます。
毎月、京象嵌や京友禅など様々なジャンルの職人による制作実演が行われています。一つの精緻な作品が完成するまでにどのような作業がなされ、どれほどの手が加えられるか、熟練技を間近に見ることができます。直接制作の苦心やこだわりを伺うこともでき、完成品を見るだけでは分からない価値を感じとることができます。 それに京都人である職人さんと触れ合うことで、きっと京都の暮らしや文化を肌で感じられまよ。
この他に摺型友禅染の体験や、芸舞妓による演舞を間近で見学することも出来ます。(*体験、演舞の開催日程、時間は最新の情報をご確認ください)
展示内容は定期的に入れ替えられます。年数回は「季節」「職人の道具」というような今までにない切り口の企画展が開催され、何度も訪れたいと思わせてくれるところです。 この他伝統工芸関係の専門書や図録などが充実した図書コーナーや、お土産になる伝統工芸品が購入できるミュージアムショップもあり、学びや楽しみが満載です!
京都伝統産業ふれあい館は、気軽に京都の伝統産業や文化を堪能できる素晴らしいところだと思います。伝統工芸品を通じて歴史や文化を理解することで、日本人としての誇りを思い起こさせ、アイデンティティーを確認できる気がします。
皆様も是非、京都伝統産業ふれあい館を訪れて、京都とふれあってみてくださいね。
京都伝統産業ふれあい館 ホームページ https://kmtc.jp/