京都にはたくさんの訪れるべき名所がありますが、臨済宗妙心寺派の大本山である妙心寺もその一つです。山内は広大で塔頭(たっちゅう)と呼ばれるお寺が46も建っています。妙心寺といえば法堂の天井の雲龍図が有名で辰年の今年はぜひ足を運びたいスポットですが、今回は塔頭の1つ退蔵院に行って来ました。ここは日本最古の水墨画である「瓢鮎図 ひょうねんず」を所有していることで有名です。教科書等でご覧になった方もいらっしゃるかもしれませんが、この絵は小さな瓢箪で大きななまずをいかに捕まえるかという禅問答だそうです。絵の上部には31人もの偉いお坊さん達の回答が漢詩で書いてあり、現代語訳は検索できますので、是非彼らの答えを味わってみてください。
そして、ここでもう一つ外せないのは「余香苑 よこうえん」という美しい回遊式庭園です。景色だけでなく水の音にも癒されこころが穏やかになるのを感じました。庭園内にある水琴窟の音もぜひ聴いてください。妙心寺は京宿うさぎの最寄り駅JR二条駅から2駅目の花園駅で下車、徒歩で5分です。忙しい毎日をお過ごしの方に訪問していただきたい癒しのお寺です。
国宝 瓢鮎図 如拙筆 紙本墨画淡彩 111.5 x 75.8 cm 室町時代(15世紀)<京都 退蔵院>
出典 京都国立博物館 ホームページ
大本山妙心寺
拝観時間 9:00~16:00
〒616-8035 京都府京都市右京区花園妙心寺町1
TEL:075-461-5226